ITの仕事
今や私たちの身の回りには、アプリがあふれています。スマホではLINEで連絡を取り、ゲームで楽しみ、銀行取引をアプリで済ませている人もいるでしょう。これらはすべて、アプリがあるから受けられるサービスです。
こうしたアプリの開発をするのに欠かせないのが、アプリケーションエンジニアです。システム開発の司令塔のような役割をする人をシステムエンジニアというように、アプリ開発の司令塔をアプリケーションエンジニアといいます。
このアプリケーションエンジニアはとても将来性のある職業なので、今回は仕事内容や年収などにもスポットを当ててみたいと思います。
アプリ(アプリケーション)といっても、その形はひとつではありません。私たちはスマホアプリのことを「アプリ」と呼ぶことが多いですが、それ以外にもたくさんのアプリがあります。
WebアプリといってWebブラウザ上で利用できるサービスでは、FacebookやX(旧ツイッター)などが有名です。また、業務系アプリといって企業内で利用する専用のアプリもあります。これらはすべて、アプリケーションエンジニアの手によって生み出されています。
アプリ開発にはクライアント(顧客)がいます。アプリケーションエンジニアは顧客から要望や課題点などを聞き取り、アプリの機能によってその解決を目指します。プログラマーなど現場の制作者とコミュニケーションをとりながらアプリの設計から開発、そしてテストまで行い、構想を形にしていく仕事です。
国が調査・発表している「賃金構造基本統計調査」というデータの令和4年度版を見ると、アプリケーションエンジニアが含まれる職種の平均年収は400万円台から500万円台です。高くても400万円台という職業が多い中で、やはりアプリケーションエンジニアを含むIT系職種の年収は高めだといえます。
しかも、アプリケーションエンジニアは人手不足の状態が続いています。フリーランスとして独立する人や、起業する人もいるので、こうした立場の人はさらに高い年収を得ており、キャリアアップすればとても夢のある職業だと思います。
スマホアプリを見ているだけでも、アプリ開発の仕事がいかに重要であるかは想像がつくのではないでしょうか。続々と大ヒットアプリが登場している世界を見ていると、これからもアプリ開発の将来性は十分であることを感じさせます。
AIによるプログラミングやソフト開発の可能性が指摘されていますが、AIが生み出せるのは「すでにあるものの組み換え」です。文章を作成するAIとして有名なChatGPTも、ネット上にあるさまざまな記事から情報を集めているだけで、人間がまだ見たことがないようなものを生み出せるわけではありません。
アプリ開発についても同様で、今後もアプリケーションエンジニアは人間がやるべき仕事として、その能力を持っている人のニーズは高まるばかりでしょう。
アプリケーションエンジニアはアプリ開発の「監督」「司令塔」のような役割を担うので、アプリ開発のさまざまなスキルに精通している必要があります。プログラミングやハードウェアの知識、要件定義といって開発するアプリの仕様を固めるためのスキルなど、多岐にわたります。
これらの知識を網羅するには一定の経験が必要なので、最初はプログラマーなど現場の仕事から始めてキャリアアップしていく人が多いです。とはいえプログラマーからたたき上げたとしても総合的な知識が必要になるのは間違いないので、専門学校のアプリケーションエンジニア育成学科などで学ぶのが最も効率的です。学校では浅く広く学び、社会人になってからは得意分野を磨き上げていくというのが理想的なキャリアアップです。
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