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Painter
絵師とは本来、浮世絵の下絵である原画を描く職業のことを指していましたが、インターネットの普及にともない、現在は日本のアニメやゲーム風のイラストを描くイラストレーターや画家を指す言葉としても使われています。ライトノベルの表紙や挿絵、ゲームのビジュアルキャラクター、音楽のミュージックビデオに使われるアニメーションの原画など、絵師はその活動範囲を広げており、そのイラストによって小説・ゲーム・楽曲の売り上げをも左右することがあります。明確な定義は存在しませんが、イラストを描く職業である「イラストレーター」の中で、アニメや漫画・ゲーム風のキャラクターを描く人を特に「絵師」と呼ぶことが多く、ネット上で活躍している人が多いのも特徴です。
平均年収
509.1 万円
※厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査
イラストレーター」より
クライアントから依頼を受け、要望やイメージに応じたイラストを描くのが、イラストレーターの仕事の流れです。その中でも絵師の描く絵は、キャラクターの造形を重視されることが多く、目を引くキャラクターを生み出すために力を注ぎます。近年では、ネット上で作品を発表することで人気になる絵師も多く、実績や人気によって、様々な商品のキャラクターデザインを担当したり、その宣伝素材用の版権イラストを任されたりするようになっていきます。
① 打ち合わせ
クライアントの求めている要望を聞き、完成イメージのすり合わせを行います。ソーシャルゲームやライトノベルなどは作品ごとに世界観が大きく変わるため、キャラクター指示書などの細かな資料が用意されている場合もあります。よって、絵師は指示書通りのイラストを制作できるよう、打ち合わせを入念に行います。
② ラフデザイン制作
コンセプトやストーリーをもとに、作品のもととなる「ラフデザイン」を制作します。クライアントの確認をはさみながら修正を重ね、完成に近づけていく作業です。
③ デザインの清書
ラフデザインが完成したら、線画を作成します。下書きを清書すること、線画を着色すること等の行程を経て、完成したイラストはクライアントチェックの末、納品となります。
ゲーム会社やアニメ制作会社、デザイン会社やイラスト制作会社など、企業所属のイラストレーター・キャラクターデザイナーとして経験を積んだ後、フリーランスとして活躍していく流れが一般的です。画力やデッサン力だけでなく、アナログからデジタル、CGイラストまで幅広いスキルを身につけ、表現力やデザイン力・発想力を高めていくと良いでしょう。専門学校等で、プロのイラストレーターから直接学び、在学中から多くのポートフォリオを作成、積極的に作品を出展・SNS投稿など世に出すことで、絵師への道が開けてくるでしょう。
特別求められる資格や試験はありませんが、アナログで絵を描けるというだけでなく、デジタルスキルを身につけておくことが必要です。専門学校では独学で学ぶことの難しいillustrator、Photoshopなどのデザインソフトの専門的な知識・スキルを身につけることができます。
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